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忘れられない日本人 民話を語る人たち / 小野和子

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PUMPQUAKES 2024年

そう遠くない過去に、人間としての尊厳を手放さずに生きた人々のその生は、この狂気の時代にあって、生きることの本来の意味を、深々とみせてくれるだろう。(この本の編集・発行人である清水チナツによる「刊行によせて」より一部引用)

前作『あいたくて ききたくて 旅にでる』(PUMPQUAKES 2019年)は「鉄犬ヘテロトピア文学賞」「梅棹忠夫 山と探検文学賞」を受賞。
民話採訪者 小野和子2作目の著書。

東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年が経つ。
「訪う」「訪なわれる」ということは、本来、どこかで互いの殻を破ろうとする行為であったに違いない。そして、破った殻を脱ぎ捨てたときに、その前よりは「幸福」になった世界へと、お互いの身が高まったのではないだろうか ―― 小野和子

第1章 佐藤とよいさん「戸数十四戸の山奥の村に生きる」
第2章 小松仁三郎さん「おらは義務教育には参加しません」
第3章 楳原村男さん「ガダルカナルへ行かず憲兵学校へまわされて」
第4章 佐藤玲子さん「最愛の夫を失って蘇った民話の語り」
第5章 佐々木健さん「神子職を奪われた祖母が語った民話の数々」
第6章 佐々木トモさん「友はみな貸されて(売られて)いった村に生きて」
第7章 伊藤正子さん「母の語りに育まれて」
第8章 永浦誠喜さん「生涯を農民として生き抜く」
最終話にかえて「商人の妻」

小野和子 おのかずこ 民話採訪者
1934年岐阜県生まれ、宮城県在住。
1969年から宮城県を中心に東北のむら村へ民話を求めて訪ね歩く民話採訪をひとりで始める。
1975年にみやぎ民話の会を設立。主な著書『あいたくて ききたくて 旅にでる』。濱口竜介・酒井耕監督作品映画『うたうひと』2013年、NHK Eテレ「こころの時代」2022年、等にも出演。

著者 小野和子
編集 清水チナツ 櫻井拓
表紙・装画 菊池聡太朗
造本設計・デザイン 大西正一
印刷 株式会社ライブアートブックス
プリンティングディレクション 川村佳之 清水チアキ
発行 PUMPQUAKES パンプクエイクス
版元サイトより引用 https://pumpquakes.info/product/wasurerarenai/

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